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2022年5月30日
3~5年後、日本のeスポーツの未来に向けて【オンライン講演会】~後編~
先日、eスポーツ高等学院やeスポーツ業界で活躍することに興味を持つ現役の中高生に向けて「eスポーツ業界のこれから&なぜいまeスポーツ専門の高校なのか」というテーマで、4人の登壇者を迎えてオンライン講演会を実施しました。
登壇者は、さまざまなeスポーツイベントで司会&実況を務めるフリーアナウンサー・平岩康佑(ひらいわこうすけ)氏、CyberZ取締役・国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」総合プロデューサーである大友 真吾(おおともしんご)氏、NTTe-Sports 代表取締役副社長・影澤 潤一(かげさわ じゅんいち)氏、そしてeスポーツ高等学院 学院長。
写真左から、大友氏、影澤氏、学院長、平岩氏
今回お届けするのは全3回の締めくくりとなる後編です。今年誕生したeスポーツ高等学院の一期生が卒業する3〜5年後の未来について、3人に語っていただきました。
今後、野球やサッカーと肩を並べる存在に
影澤: 数年前から比べると、この今ですら「ゲーム」へのイメージは本当に変わりました。「趣味はゲーム」とどこか言いづらかったのが懐かしいです。
平岩: 今はゲームのランキングが高いとクラスでモテる…なんてことも学生たちから耳にしますよ。
大友: 先日、eスポーツの世界大会で日本代表が初のベスト8進出をしましたが、サッカーでも日本代表のワールドカップ初出場に沸いて、その後予選突破、ベスト16…というようにどんどん強くなり業界全体が大きくなりましたよね。サッカー業界のような歴史を、今まさにeスポーツが歩んでいるように感じます。5〜10年後、海外での日本チームの活躍や、日本でeスポーツ世界大会が見られるような日も近いのではないでしょうか。
平岩: プロスポーツと言えば、テレビ観戦が常識だったかもしれませんが、先日とあるゲーム大会をYouTube配信したところ、同時視聴が20万人を超えていました。オンラインとも相性がよく、グローバルでボーダーレスなeスポーツは今後ビジネスシーンにおいても大きな影響を及ぼすでしょうね。
影澤: 今はeスポーツが「新しい」ものとして脚光を浴びているかもしれませんが、他のスポーツやエンタメと同じく「当たり前」のものにしていかなければならないですよね。そのためにも、eスポーツのプロ選手は子供たちにとっての「憧れ」になってほしい。
ただプロを目指す人が増えれば増えるほど、夢破れる人の数も増えてしまう。そのときに、ゲームから離れるのではなく「好きなゲームを続けられるeスポーツ環境」も整えていきたいです。
「eスポーツ高等学院」で学ぶことの意義
影澤: 実は、「eスポーツって何?」と認知していない人もまだまだいます。今「eスポーツ高等学院」に興味を持たれている人は、早く情報をキャッチしている人なので、周囲を巻き込みながら、いっしょにスポ―ツ業界を盛り上げてほしいです。
大友: 新しい業界だからこそ学生たちには、好奇心を持って飛び込んできてほしいですね。eスポーツに限らず、今はトレンドもテクノロジーもみるみる変わりますし、その変化スピードは本当に早いです。「eスポーツ高等学院」でも、こうしてみよう、ああしてみようと、新しい技術や知識にアンテナを張りながら、若いうちに何でも挑戦してください。
平岩: eスポーツ業界は、選手もスタッフも本当に若い。今後新しいゲームが生まれ、そこには新しいルールや、そこで活躍する新しい人材も求められるでしょう。「こんなことをしてみたい」という素直な気持ちを大切に、可能性を狭めないでチャンスを見つけていく姿勢が大切かもしれません。
学院長: ゲーム好きな子たちには、部屋で1人でゲームに熱中するのではなく、志の高い仲間とともに切磋琢磨できる環境が必要です。「eスポーツ高等学院」では、プロのいる環境で仲間たちと「リアル」な関係を築くことができます。他のスポーツと同じように、eスポーツもチームコミュニケーションを通してたくさんのことを学べるはずです。
最後に・・・
大友: 「eスポーツ高等学院」に入った瞬間、先進的なデジタル空間に感動したと同時に、プロを目指すのに最適な環境だと思いました。もちろんこの学校からプロプレイヤーが誕生することにも期待していますが、プロになることがすべてではありません。
プロを目指して、eスポーツ高等学院で学ぶ課程で身に付くスキルがたくさんあるでしょう! それを活かしながら、CyberZでいっしょに働ける卒業生の方に会える日が待ち遠しいです。
影澤: プロを目指す生徒を全力でサポートしながら、社会人になっても「好き」なゲームを続けられるサステナブルなeスポーツ社会を目指したい。そのためにも「eスポーツ高等学院」を盛り上げていきます!
学院長: 子供たちの興味・やる気を伸ばし、eスポーツ業界を支えていけるような人材を育てていけるよう努めるので、今後も「eスポーツ高等学院」を応援していただけると嬉しいです。