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海外視察 ドイツeスポーツ視察④

海外視察 ドイツeスポーツ視察④

海外視察 ドイツeスポーツ視察④

ドイツ連邦政府省庁、ドイツeスポーツ連盟、ベルリン技術経済大学との会談を終え、視察団はベルリンからケルンに移動しました。地図で見るドイツの右端から左端への移動は特急電車で約5時間の移動でした。

写真:ケルンの大聖堂

ケルンに来た最大の目的は、ケルンで開催される世界3大ゲームショウの一つgemescomの視察でしたが、この日程に合わせて多くのeスポーツ関係の方がケルンに集結していたことで、多くの方と会談できました。

最初に紹介するのが、esports player foundation。 eスポーツ選手をあらゆる面でサポートする非営利の団体で社長は元々中距離ランナーのアスリート、その後マーケティングに25年従事した社長さまとの会談でした。

お話がとても印象的だったのでポイントで記述すると、

・ドイツではアスリートに対して尊敬の念を抱く子供が残念ながら減ってきている。
・一方で、eスポーツへの関心が急激に伸びている。
・事実、若年層の20−40%がプロeスポーツ選手を目指している。
・なのに、eスポーツ選手には何の支援もない、頭角を表せばやっと声がかかるという世界。
・これではいけない。憧れる子供たちのためにもeスポーツ選手の支援が必要と考えた。
・ミッションは多くのeスポーツ選手を支援しロールモデルになる選手に育てること。
・年齢や、人間性を確認後、その選手にあったサポートを5人から6人で行う。
・財団の歴史は浅く3年前にコンセプト、なのに現在21カ国250名をサポート中。
・目標はドイツ人口8000万人だが、およそ2000人はサポートしたい。
・年齢層はゲームタイトルによって異なるが14歳から17歳くらいまででかなりの若年層。
・サポートは基本的にはオンライン。週に2回ゲームの練習(課題、対策)。
・その他にスポーツ心理学、クリーンな食事指導。年に3回のブートキャンプも開催。

などでした。

また、その他で話していて印象的だったのは、eスポーツのコミュニティを確立しなければならない。エコシステムを作り上げなければならないということでした。これは、プレイヤーも、ゲーム会社も、ファンも、お互いが意識し協力し発展できる構造も用意しなければいけないというお話でした。

日本においても、これは一緒だなと感じました。例えばメーカー主導でファン不在の利益主義などを行ってしまえば、結果的に産業の足を引っ張ってしまうと思います。

共存共栄で、これからの産業だからこそお互いを尊重していくべきだと感じました。

次に紹介するのはプロeスポーツチームのSKゲーミング。活動拠点に招待いただき社長から説明頂きました。
男女ともに世界大会で優勝を飾るなど、実績のあるeスポーツクラブの施設はどんなものであるか興味がありましたが、想像以上の環境であることに驚きました。

ゲームスペースは当然として、フィジカルトレーニングスペース、デジタル使用禁止のリラックススペース、専門スタッフによるクリーンな食事をする飲食スペース、太陽の光を浴びる自然スペース、大きなソファーとテレビのある分析スペースなど、色々なスペースが用意されていました。

写真:分析ルーム

社長によると、トッププロの条件としてゲームが上手いのは当たり前で、大切なのはすぐに集中力をトップレベルに持っていける瞬発力とその状態を長時間維持する持久力が重要とのことで、それを実現するためには全ての要素をバランスよくトレーニングすることが重要とのことでした。

人間性の教育にも力を入れており、さすがはトップクラブと感じました。

eスポーツ高等学院にも同じような目的で、各種ケアトレーニング(ボディ、メンタル、アイ、食育など)を取り入れていますが、今回の視察を機にカリキュラムをより良くできるように検討していければと感じました。

最後に紹介するのが、人工知能(AI)を研究するノルトライン=ヴェストファーレン州人工知能コンペテンスプラットフォームという団体でした。何とお城が団体の場所でした。

主にAIの過去、現在、未来についてお話がありましたが、日本での議論同様に、AIは今までも、これからも便利なツールである一方で懸念点や問題点も多い。だからこそ、うまくコントロールして進化を進めるには人間がどのように管理することが重要であるという内容でした。

chatGPTなどの生成AIについてもプロの立場から、想定される問題点や改善の方向性の意見を聞けたことはいい経験になりました。AIはデジタル人材を考える際にとても重要な要素になります。本学院としても進化の過程をしっかりと理解し、未来どう活用できるかを予測し、良質の教育として生徒に提供し続けられればと思います。

次回いよいよ最後の視察報告です。
いよいよ世界3大ゲーム所の一つgemescomの報告をいたします。

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